『神様はいる?』
いない。
いたとしても何が変わるわけでも無し。
『約束を破る?』
人としてそれはダメだろう。
『短気?』
失礼な。
『体を動かすのは好き?』
引き篭もりでもあるまいし。
『あなたは・・・、幸せものですね。』
俺は馬鹿にされているのか?
意味の無いと思われる質問に答え続けた後、
不躾に言われた言葉に俺は眉をしかめる。
そもそも幸せだと感じたことは一度も無い。
ずっと苦痛の連続だ。
『では最後に聞きます。』
「・・・どうぞ。」
こちらの考えなど構わないように、楽しそうに尋ねてくる少女の声に不愉快そうに答える。
事実不愉快だ。
『あなたの日常は嫌なものですか?』
「・・・ああ。嫌なものだ。」
何故学ばなくてはならない。
『あなたの周囲は最高ですか?』
「・・・いや。最低だ。」
何故俺に期待する。
『あなたにとって人生は退屈なものですか?』
「・・・・・・。」
他人の轢いたレールを歩く。
「そうだな・・・。」
使い古されたこのフレーズから受ける印象のままに陰鬱で退屈で面白みも無い。
それが俺の人生。